若い子に人気があるのは不倫サイトにいる人妻なんです

不倫サイトを利用し始めたのは気まぐれでした。結婚して十年くらいが経ちますが、結婚したのが短大卒業直後の頃だったため、私はまだ三十の人妻なんです。
三十という年齢については、人によってもちろん考え方の違いもあるでしょうが、私としてはあまり年を取っているという実感がありません。
まだまだ若いつもりでいますし、おばさん扱いをされてしまうと腹が立ちます。
おばさん扱いされると腹は立つのですが、それでもやっぱりおばさんだからそういう扱いをされても仕方がないのかなというふうな気がします。

なぜ不倫サイトを利用し始めたのかということは自分でもうまく説明できないのです。
先ほども書いた通り、やっぱり気まぐれというのが一番いい言い方なのかなと思います。
どうしてそんな気まぐれなことになったのかといえば、退屈な日常に刺激がほしかったからなんですよ。
世の中には結婚したくてもできない人がたくさんいるのに(だからこそ出会い系サイトというものがこれほどまでに人気を博しているわけですが)結婚しておいて退屈などと言うなという意見が多いことは分かります。
そういうふうに非難されても仕方がないとは思います。
私自身、今の生活にそれほど大きい不満を感じているのかといえば、決してそういうわけでもないのです。
幸せかどうかと聞かれれば、十分に幸せだといえるレベルだと思います。

でも、年を重ねてからの人生というのは、やっぱり若いころに比べると変化や刺激に乏しいものであると思うんですよ。
大人になってからはいろいろあって自由に使える時間は少なくなりますし(共働きの人妻なんて特に、仕事と家事を両立しなければならないという例が多いので、かなりしんどいです)どうしても新しいことにチャレンジするチャンスが少なくなります。
だから変化や刺激が乏しい毎日が続いてしまうのですね。
個人的は、大学生の頃の四年間が一番楽しかったなあというふうに思うのです。
そんなことがかなうわけがないと思いながらも、やっぱりあの世年間が永遠に続かないかなあと今でも思ってしまいます。

もちろん、変化や刺激の乏しい毎日のほうが幸せに感じられるという人も、世の中には大勢います。
そういう人たちは、今私が抱えているような不満を感じることもあまりないのです。
変化の乏しい毎日の中にこそ、自分なりの幸せを見つけることができるのでしょう。
そういう考え方ができる人たちは素晴らしいと思うのですが、私はやっぱり普通の生活というものに退屈を感じたからこそ、ちょっと強い刺激がほしくて不倫を始めたのです。

出会い系サイトを利用し始めたのは良いものの、やっぱり不安はありました。
出会い系サイトを利用している人の年齢層を見ると、たいていのサイトで若者のほうが利用者が多いのが実情です。
利用者の多くが二十代という環境で、三重の私が混ざったら浮いてしまうのではないか、せっかく出会い系サイトを利用しているのに、結局は時間をムダにするだけで、素敵な出会いを実現できるチャンスなんてないのではないか、というふうな不安を感じていました。

私が不倫サイトや中年専用の出会い系サイトみたいなものを利用しなかったのは、そのようなマイナーなサイトだと会員が少なくて、私が望んでいるような若い子との出会いが実現できないのではないかという不安があったからです。
一般的によく知られている優良な出会い系サイトを利用したほうが、おばさんの私にとっても出会いのチャンスは多いのではないかという予想がありました。
しばらくは有名な優良サイトを利用してみて、それでもあまりよい出会いのチャンスがなかったら、利用するサイトの種類を考えてみるなり、いろいろ工夫しようと思っていました。
とにかく私が出会い系サイトを利用して達成したかった出会いは、二十代前半くらいの若い男の子に出会うことだったのです。

私は不倫目的で出会い系サイトを利用してみるまで、過去にサイトを利用した経験というのがあまりありませんでした。
大学生の頃に、ちょっと遊び半分で(女性なら優良なサイトをタダで利用できるということもあって)出会い系サイトを利用して見た経験があるだけで、結局は旦那との出会いも街コンでしたし、いってみれば出会い系サイトの利用に慣れていないので、今更また出会い系サイトを利用し始めてうまくいくのかどうかという不安はありました。

でも、そんなことを言っていても仕方がないんですよね、人妻の立場だったら基本的に街コンにも参加できないし、まさか人妻であるということを隠して街コンに参加するというのはかなり問題があるし……結局のところ私は、出会い系サイトを利用して一人のセフレと知り合うことになります。

二十代前半の若い男の子でした、彼と知り合えた時私は本当についていると思いましたが、それと同時にかなり大きな不安も感じていました。
こんな若い男の子なら、私のようなおばさんには興味がないのではないか、どうせ出会い系サイトを利用するんだったら、だいたい自分と同じ年くらいの若い女の子と出会いたいと思うものなのではないか、そう思ったのですが、意外にも人妻である私が歓迎されました。
パートナーからはっきり、若い子よりも(私のような)人妻のほうがいいといわれたのです。

あまりにも予想外な言葉だったので、最初は単純にからかわれているのかと思いました。
最近では、女性をターゲットにしたサクラもたくさん存在しているという話も聞いていたので、もしかして私が知り合ったセフレ候補はそういうタイプなのかもしれないというふうに警戒もしました。
けれどもその青年は決してサクラなのではなく、はっきりとした目的を持って出会い系サイトを利用している男の子でした。

彼が出会い系サイトを利用し始めた目的というのが、実はSEXしたいパートナーを探すこと、つまりはセフレと出会うことだったのですが、一般的に言って、出会い系サイトを利用してセフレを募集していますということをはっきりと主張すると、それだけで(特に若い女性からは)顰蹙を買ってしまうというケースが多いのです。
私も女なのでよく分かりますが、若い女性は特に性に関して潔癖な考え方を持っている場合が多いです。
だからセフレを募集している男性などと出会ったら、ほとんど無条件で毛嫌いしてお付き合いをお断りしてしまうものなのです。

だから、セフレとの出会いを求めて出会い系サイトを利用している人は、あんがいセフレとのお付き合いを始めたほうが都合がいいという人も多いのです。
特に私のように、若い人妻というのは需要があります。
それは私自信が身をもって実感しました。
とにかくセックスさせてもらえるなら相手は誰でもいいという考え方は、実は女性には共感しにくい部分もあるのですが、それでも、わたしだって欲求不満を抱えて出会い系サイトを利用しているという意味では同じなので、ちょうどセフレ目当ての男のことは利害が一致するんですよね。